
冷え性・低体温改善のための食事
陽性の食べ物
中国漢方と陰陽論
中国の考え方には「陰陽論」というものがあり、
陰と陽の二つの対立した概念に分けてものを見ることができます。
陰陽というのは、対立しますし、陰陽と言うのは相対的なもので、動いているものです。例えば朝から突然に昼になるわけではなく、陰と陽が混じりながらジワジワと昼になるようなものです。また陰も陽も、極まれば逆になります。

月は陰に属し、
日は陽に属します。
水は陰に属し、
火は陽に属します。
| 陰 | 陽 |
| 月 | 日 |
| 地 | 天 |
| 秋 冬 | 春 夏 |
| 夜 | 昼 |
| 寒 涼 | 温 熱 |
| 血 | 気 |
| 臓 | 腑 |
| 虚 | 実 |
| 裏 | 表 |
食物にもある陰陽
食材も陰陽でわけて考えることができます。
例えば唐辛子を食べたら体がカーッと熱くなりませんか?
一方で冬にスイカを食べたいと思いますか?体が冷えそうですよね。
これは食材にも性質があることを示しているのですね。
季節でいうと夏は陽に属します。
体はポッポと火照って暑くなります。
だから、陰性の食材例えばスイカがおいしいのです。
逆に冬は陰に属します。
体も冷えます。
だから、陽性の食材が欲しくなります。
ニラとか、葱とか、ニンニクはおいしいでしょ。
●陰陽五行論
中国薬膳と食材の五性について
先ほどは物事を2つに分けて考えました。
陰陽です。
中国では5つに分けて見ることも出来ます。
「五行論」といいます。
中国漢方の薬膳では、食材を以下の4つの性質に分類します。全く中庸なところは「平性」といって、平性を含めると5つの性質になります。
熱性、温性は体を温め、陽性に属します。
平性はその中間
寒性、涼性は体を冷やし、陰性に属します。
温熱や涼寒は、その程度を表します。
| 陽性 | 陰性 | ||
| 熱性 | 温性 | 涼性 | 寒性 |
●温熱性の食べ物とは?
こちらには中国薬膳における
温熱性(陽性)の食べ物をご紹介します。
温熱性の食べ物は体を温めてくれますから
冷え性・低体温の方に良い食べ物です。
但し注意して頂きたいのは、体を温めるなどの作用が強いものは、
それだけ多食、過食、長期連食すると、かえって悪い作用をすることがあります。
十分注意して下さい。

| 食材1 | |
| ニンニク | 体を温め脾胃(胃腸の働き)を丈夫にします。殺菌効果もあります。血中コレステロールを下げたり、降圧効果(血圧を上げる)もあります。冷え性・低体温の人の友と呼べる食材です。韓国人は日本人の何十倍も食べるそうです。 |
| 生姜 | 体を温め発汗を促し、寒気を散らします。お腹を温め、胃腸を強くします。嘔吐なども鎮めます。痰や咳が出やすい人にも良いです。解毒、抗菌作用もあります。但し、辛味の食材であり作用が強い傾向があるため、余りに多食したり、連食したりするのは避けて下さい。 |
| ネギ | 体を温め発汗を促し、熱や悪い邪気を追い出します。気の流れを良くし、気血の滞りから起こる痛みを和らげます。ネギ類に含まれる硫化化合物は、胃腸の消化の働きを助けます。その他解毒、去痰などの効果があります。但し辛味の食材であり作用が強い傾向があるため、余りに多食したり、連食すると冷え性・低体温の人や虚弱者にとっては辛いでしょう。ほどほどにして下さい。 |
| ニラ | 体を温め滞っていた血液の流れを良くし、サラサラ血液にします。腎を強くし生命力、精力をつけます。但し辛味の食材であり作用が強い傾向があるため、余りに多食したり、連食すると冷え性・低体温の人や虚弱者にとっては辛いでしょう。ほどほどにして下さい。 |
| タマネギ | 胃気を下に降ろして、胃の働きを正常化します。体の中に溜まった汚い水分をキレイに、体を浄化します。冷え性・低体温や虚弱者にとって、最高の食べ物です。 |
| カボチャ | お腹を温め気を補い、優しく元気を出してくれる食べ物です。体内の汚れた水分も出してくれます。甘味の食材で作用も優しく、冷え性・低体温や虚弱者にとって、最高の食べ物です。 |
| パセリ | パセリは体を温め血液を浄化し、本来の血液の働きを取り戻してくれます。パセリの香気は食欲を増進させます。しかしながら、パセリも辛味の食材であり作用が強い帰来があって、余りに多食したり、連食すると冷え性・低体温の人や虚弱者にとっては辛いでしょう。少しずつ添える程度にして下さい。 |
| 人参 | 人参は五臓を温め、体内を浄化し、腸を潤し排便をスムーズにする働きがあります。甘味の食材で作用も穏やかであり、冷え性・低体温や虚弱者にとって、最高の食べ物で常食したいものです。 |
| カブ | 胃腸を温め、気を補い、五臓を助けます。作用も穏やかであり、冷え性・低体温や虚弱者にとって、最高の食べ物で常食したいものです。 |
| シソ | シソは気の流れを良くし体を温め、体の中の嫌な熱や毒を発散してくれます。お腹を温めますから、冷えによる腹痛にも有効です。また魚介類の毒を消してくれます。最近では紫蘇の油がアレルギー性疾患に良いと注目されています。辛味の食材であり作用も強い帰来がありますから、余りに多食したり、連食すると冷え性・低体温の人や虚弱者にとっては辛いでしょう。 |
| 胡桃 | 胡桃は体を温めると共に、生命力の要である腎を強くし、気を補ってくれる、漢方では「助陽薬」に分類される食べ物です。虚弱者にお奨めの食べ物です。 |
| 栗 | 栗は体を温めると共に胃腸や腎を強くする、滋養強壮の食べ物です。血液循環を良くし、生命力、精力を補い、筋骨をたくましくする、虚弱者にお奨めの食べ物です。 |
●温熱性の食べ物2

| 食材2 | |
| 冬虫夏草 | 冬虫夏草は体を温め、生命力の要である腎を強くし、生命活動のエネルギーである気を補ってくれる最高の食べ物です。気を補ってくれる食べ物としては「朝鮮人参」が有名ですが、朝鮮人参ほど作用が激しくなく優しいため、「冬虫夏草は毎日長期間食べ続けるのに向く、最高の食材だ。」と本場中国で位置付けられています。 |
| 秋ウコン | ウコンの中でも秋ウコンは体を温め血の流れを良くし、痛みをとったり、血液など体内をキレイにしてくれる食べ物です。実熱が無い場合には使用しません。妊婦は使用を控えます。 |
| トウキ | トウキは体を温め、血液を浄化して血液の働きを正常化してくれる最高の食べ物です。妊娠前後にも使用でき、浄血や婦人病の妙薬です。多くの漢方薬に処方されているので、「当帰」という名前は、最もポピュラーな漢方薬の一つでしょう。しかしながらトウキは、薬品としての扱いしかありませんので、食品にはなりません。食材として近いものでは、近親の「イヌトウキ」があります。 |
| 朝鮮人参 | 体を温め生命活動のエネルギー源である「気」を補います。人参は気血津液あらゆる不足に対応でき、様々な漢方にブレンドされています。しかしながら作用が強い傾向があるため、虚弱者が用いるには飲用量と期間に注意を払わなくてはなりません。 |
| 田七人参 | 田七人参は中国では止血に使用されています。つまり胃潰瘍であったり、月経過多など虚弱であるがために、血分が体外に漏れ出てしまう場合などに使用します。体を微妙に温めてくれるとともに、汚れを体内に留めずに血液を浄化しながら止血してくれます。 |
| ヨモギ | ヨモギはお腹を温め寒さを飛ばしてくれるとともに、血液をキレイニしてくれて、特に婦人病の妙薬と呼ばれています。お腹の冷えによる腹痛や、婦人病などに良いとされています。 |

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